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涼を呼ぶアクアリウム涼を呼ぶアクアリウム

涼を呼ぶアクアリウム

熱帯魚と水草で作るアクアリウムは、涼やかで、特に今の季節にはインテリアとしてもぴったりです。水草や流木、石などで自分だけのレイアウトをして、アクアリウムを楽しみましょう。まずはテーブルや棚の上に置ける小型の水槽を選び、ベタやグラミー、ビーシュリンプなどの飼いやすい魚を飼ってみてはいかが?魚と水草の美しいインテリアグッズとして、心を癒してくれることでしょう。

熱帯魚は動く宝石といわれるほど美しいものです。

ペットとしてもインテリアとしても見ているだけで心が癒されます。小型水槽なら、置く場所を選ばず、手軽に飼育できます。今年の夏はわが家でアクアリウムを始めてみませんか。 

■楽しい熱帯魚

熱帯魚とは、熱帯産の淡水魚のことを指します。主な原産地は南米のアマゾン河流域、東南アジア、アフリカです。熱帯産でも、海水魚は含まれないので、アニメで有名になったクマノミなどは熱帯魚とは呼びません。海水魚と淡水魚では水質が異なり、飼い方も違ってくるので、注意しましょう。

熱帯魚の魅力は、なんといってもその色の美しさや珍しい形にあります。小型種なら群れを作って泳いでいる様を見るのも楽しいものです。色々な種類の魚を組み合わせたり、水草とのデザインも。慣れてきたら、ペアで飼って、繁殖させる楽しみも生まれます。

また水槽に水草を植えると、魚たちが安心して泳げ、見た目も美しくなります。最近では水草を主役にしてさまざまな水草をレイアウトして楽しむ「水中ガーデニング」も注目されています。

■熱帯魚を飼ってみよう

熱帯魚を飼うときまず考えなければいけないのが、水槽の大きさです。水槽は大きくなるとかなりの重さになるので、置き場所も限られてしまいます。
飼ってみたいけれど、世話が大変そうとか、水槽の置き場所がないといった理由であきらめているなら小型水槽で初めてみませんか。魚によっては、ろ過フィルターやヒーター・サーモスタットなどが不要のものもあります。

必要なものは

  • ①水槽とふた
    ②ろ過フィルターとろ材
    ③カルキぬき
    ④砂利
    ⑤観賞魚用ヒーター
  • ⑥サーモスタット
    ⑦ライト
    ⑧水温計
    ⑨バケツ・水換ホース
    ⑩餌

他にも、流木や石などの飾りや、魚をすくうためのアミもあるとよいでしょう。

熱帯魚を飼う必要なものは

■飼い方の基本

1)餌をきちんとやる 2)そうじ・水換えをする 
3)魚の状態や水質などをチェック

といった基本を、きちんとおさえて健康に育ててください。

熱帯魚も暑さに注意
熱帯魚は暑さに強いと思いがちですが、日本の熱い夏は熱帯魚にとってもつらいのです。
水温の適温は26℃といわれていますので、暑い日は水温をチェックして調節してあげましょう。
水槽の水に扇風機の風を当てると水温の上昇が抑えられます。魚が水面にあがってくるような時も要チェックです。

初心者オススメの熱帯魚&水草

初心者オススメの熱帯魚&水草

熱帯魚

初めて自分で組んだ水槽で熱帯魚飼育を始めようと考えているなら、飼いやすい魚がおすすめです。熱帯魚の飼いやすさは、『病気に強く丈夫』『水質の悪化や変化に強い』などがポイントになります。

  • ベタ

    ベタ

    ヒレが大きく美しいベタ。しかし気が荒いのでオス同士は一緒の水槽で飼わないこと。ベタは、水面から口を出して酸素を取り込むため、小さな水槽で飼育できます。ろ過フィルターなしでもOKです。

  • ビーシュリンプSPレッド

    ビーシュリンプSPレッド

    紅白が鮮やかなエビは、最近人気が上昇しています。水槽内のコケも食べてくれるので一石二鳥。他の魚との混泳もできますが、単独で楽しむのもおすすめ。

  • 白メダカ

    白メダカ

    普通のメダカは黒メダカですが、最近は改良された白や青などカラフルなメダカも人気です。熱帯魚の代名詞グッピーもメダカの仲間なのです。

  • グッピー

    グッピー

    昔から人気のグッピーはメダカの仲間です。カラフルな色合いでたくさんの種類がいます。他の魚と混泳させても楽しい魚です。

  • アカヒレ

    アカヒレ

    コイ科の魚で、酸素の消費量が少なく、低水温に強く、丈夫で飼いやすい魚です。ビーシュリンプと一緒に飼うこともできます。

  • レッドグラミー

    レッドグラミー

    ベタと同様、水面から口を出して酸素を取り込むため小さな水槽でも飼うことができます。グラミーの仲間なら一緒に泳がせても大丈夫です。


水草

水草は美しさの演出だけでなく、魚が生息する自然環境に近づけ、魚を落ち着かせる効果があります。また二酸化炭素などを取り込んで成長するので、水質維持にも役立つのです。水草には茎に葉がついている有茎タイプと株から放射状に葉が伸びるロゼットタイプがあります。飼う魚と水温や水質が合うものを選びましょう。

  • アヌビアスナナ

    アヌビアスナナ

    アヌビアスナナは本当に丈夫で手の掛からない水草で、植えつける場所も選びません。日陰でも大丈夫ですし、二酸化炭素の添加も必要ありません。

  • バナナプラント

    バナナプラント

    バナナプラントは根元の形がバナナに似ている浮葉植物です。そのかわいらしい形から非常に人気が高く、多くのショップでも入手できます。

  • サルビニア・ククラータ

    サルビニア・ククラータ

    サルビニア・ククラータは水に浮かんで生きる浮遊性の浮草です。ライトグリーンの葉が美しい浮草で、光量が強いと葉を巻くように生長します。

  • アマゾントチカガミ

    アマゾントチカガミ

    アマゾントチカガミは多年性の長いヒゲ状の根を持つ浮葉植物です。他の浮き草同様強い光があればよく育ちます。
    ただ水質の急激な変化などにより根が溶けてしまう事があり、注意が必要です。

  • マツモ

    マツモ

    マツモは多年生の沈水性浮遊植物で水に浮かべたままでも、沈めても育ちます。マツモは枝分かれして増やしやすい水草です。またマツモは安価であることから、購入しやすく、アクアリウム初心者向けにオススメ。

  • ミクロソリウム

    ミクロソリウム

    ミクロソリウムは細長い草姿から、中景に多く使われる水草で、強い照明やCO2、肥料をあまり必要とせず、初心者から育成しやすいです。また株分けして増やしやすい水草としても有名です。

水草だけ育てる水中ガーデニング

水草だけ育てる水中ガーデニング

最近では、水草だけを育てる水中ガーデニングも注目されています。水草を育ててライトを当てると幻想的で美しい世界が出現します。どんどん成長する水草をトリミングしたり、株を増やしたりするのも楽しみです。

水草を育てるのに必要なのは光と二酸化炭素です。水草も植物なので光合成をします。そのために、ライトと二酸化炭素が必要なのです。二酸化炭素は錠剤を水に溶かしこみます。また、水草のレイアウトのコツは、手前を低く、徐々に背の高い水草にしていくことです。